ADHD(注意欠如・多動性障害)とは?
ADHDとは注意欠如多動症とも言われる発達障害の1つ。症状の多くが幼児に見られる特徴と一致しているため、幼児期にADHDと診断することが難しいと言われてます。最近は「大人のADHD」という言葉があるほど、大人になってからADHDの診断を受ける人が増えているのです。ただし、発達障害は大人になってから発症するものではありません。子供の頃から症状はあったものの、周囲の対応によって見過ごされることがあります。大人になり就職や結婚によって行動や人間関係が複雑化。対処できなくなった時に問題が表面化してしまい、実はADHDだとわかることがあるようです。
ADHDは不注意・多動・衝動という3つの特性がある
ADHDの特性は大きく次の3つがあります。
- 不注意
- 多動性
- 衝動性
不注意
不注意型の人は次のような行動をとることがあります。
- 忘れ物や物をなくすことが多い
- ケアレスミスが多い
- 物事を集中して最後までやり遂げることができない
- 整理整頓ができない など
多動性
多動性型の人は次のような行動をとることがあります。
- 手足をずっと動かしている
- 席に長時間座っていることができない
- 目的のない動きをする
など
衝動性
衝動性型の人は次のような行動をとることがあります。
- 相手の話を遮って話し始めてしまう
- 順番を守れず、抜かしてしまう
- 急に大きな声を出したり、歌い始めたりする
など
ADHDの人たちのエピソード3つ
ADHDの人は日常生活の中で周りの人が普通にできているのに、なぜ自分はできない?と悩むことも多くあるようです。
ADHDの人たちは具体的にどんなエピソードがあるの?
そうね、ここからはADHDの人たちのエピソードを紹介するわ!
- Aさんの場合(ADHD衝動型)
感情が不安定になりやすいため、会議中に社長と意見がぶつかりました。
意見がぶつかることは、仕事をしていればよくあることです。
しかし、私は大泣きしてしまい、その場で「もう会社を辞める」と声を上げてしまいました。
- Bさんの場合(ADHD不注意型)
私は会社にしょっちゅう遅刻をしたり、電車を乗り過ごしたりしてしまいます。
それだけではとどまらず、挙げ句の果てには出勤の曜日自体を間違えてしまったことも。
このように私は時間や約束に関するミスを連発してしまい、相手からは不誠実な人間だと思われてしまうこともよくあります。
- Cさんの場合(ADHD不注意型)
ホテルの受付での仕事をしています。
私は、一度に多くの電話が入るとパニックになってしまうのです。パニック状態になると予約を書き漏らしてダブルブッキングしてしまうなど、お客様に迷惑をかけてしまうこともしばしば。
こんなことが続いてしまい、仕事に対しての苦手意識が膨らむ一方です。
ADHDとうまく付き合っていく方法3つ
それでは、ADHDとうまく付き合っていくにはどのようにしたら良いのでしょうか。今回は3つに分けてご紹介します。
ADHDの個性を活かす
ADHDとうまく付き合っていく方法の1つ目は、ADHDの個性を活かすことです。まずADHDの短所と思われる特性を前向きに捉えましょう。例えば次のような考え方があります。
- 物事を集中して最後までやり遂げられない→切り替えが早い
- 喋りすぎてしまう→人と積極的にコミュニケーションを取れる
など
これらの捉え方をした上で、長所になった特性を活かせる立場や仕事を探しましょう。
ADHDをコントロールする
2つ目は、ADHDをコントロールすることです。ADHDの特性を理解した上でその対策をあらかじめ立てておくと良いでしょう。例えば次のような方法があります。
- 約束を忘れてしまう
→スマホのリマインダー機能で事前に通知する
- 忘れ物や物をなくす
→よくなくす物にAirTagなどをつけ、位置がわかるようにする
など
薬によって治療する
3つ目は、薬による治療です。ADHDの症状を緩和させるための薬が存在します。これは脳内の神経伝達物質のバランスを整えるものなど種類は1つではありません。そのため、病院を受診し、医師と相談して、自分に合うものを見つけましょう。
ADHDと付き合っていくためのおすすめアイテム4選
「探す」アプリで、友だちやデバイスを探すように、あなたの持ち物を探せる
腕に巻くメモ帳で、油性ボールペンで書いて、指や消しゴムで消せます。いつでもメモがとれる。
クロック 目覚まし時計/セイコータイムクリエーション株式会社
大迫力のアラーム音「ウルトラモード」搭載。未体験の衝撃音のウルトラライデン目ざまし時計。
mahoraノートは一見シンプルなノートですが、発達障害者100人の声を聞いてつくられた目に優しいノート。発達障害者は感覚過敏や集中力が乏しいため、その配慮がなされたノート。
まとめ
ADHDの人は周りの人からの理解がないと、不誠実な人、約束を守れない人、落ち着きがない人だと思われてしまいがちです。しかし、一種の病気であるため、自分自身でも制御できないことが多くあります。
まずは自分の特性を理解し、自分に合った付き合い方を見つけていきましょう。