妊婦の体が冷えやすいのはなぜ?
妊婦の体が冷えやすいのは、妊娠によってホルモンバランスが崩れるためと言われています。ホルモンバランスが崩れると体温調節をする自律神経が乱れ、体の温度を一定に保ちにくくなるのです。
また、お腹が大きくなると血行が悪くなり、妊娠前は冷え性ではなかった人も冷え性になってしまうことがあります。
このような体の変化によって妊婦はちょっとした温度変化でも冷えやすくなるのです。
妊娠中の冷えが悪い理由
妊娠前より冷えやすい妊婦の体ですが、妊娠中、冷えは大敵と言われています。それには次のような理由があります。
妊婦への影響
妊娠中の冷えにより妊婦へ及ぼす影響は次のようなものがあります
- 胃腸の働きが悪くなり、下痢や便秘が起こる
- 血行不良により、体の怠さやむくみ、お腹が張る
- 子宮の収縮が十分にできず、出産に時間がかかる
- 出産後の母体の回復を阻害し、母乳が出にくくなる
妊娠中の冷えは単に体の不調を引き起こすだけじゃないのよ!
妊娠中の冷えは、出産する時やしたあとにも影響があるのね…
胎児への影響
妊婦の体が冷えることによる胎児への影響は医学的な根拠がはっきりしていません。ただ、一般社団法人日本助産学会によると、「冷え症でない妊婦に比べ、冷え症である妊婦の早産発生率の割合は3.4倍」であるという報告もあるため、母体を冷やさないことは妊婦だけでなく、胎児にも大切なことと言えるでしょう。
妊娠中の冷え対策!妊婦の温活5選
妊娠中の冷え対策には次のようなものがあります。
体を動かす
1つめは、適度に体を動かすことです。
血行不良により体は冷えるため、負担にならない程度に体を動かし血行を促進させましょう。
や秋などの外気温が気持ちのいい季節はウォーキングをしたり、夏や冬などは家の中でマタニティヨガをしたりするなど自分の体調と相談しながら行うのがおすすめです。
体を温める食事をとる
2つめは、体を温める食事をとることです。生姜や冬が旬の野菜(にんじん、ごぼう、大根、白菜など)は体を温める効果があると言われています。生で食べるよりも加熱調理をして食べることで、体を温める効果が期待できます。
入浴や半身浴をする
3つめは、入浴や半身浴をすることです。
入浴には血行を促進させ、体を温めてくれる効果があります。入浴や半身浴を行う時は次のようなことに気をつけて行いましょう。
- 転倒には十分注意する
- 長い時間の入浴は避ける
- 熱すぎるお湯は避ける
- 入浴後の肌の乾燥には気を付ける
暖かい服装、アイテムを使う
4つめは、暖かい服装や体を温めてくれるアイテムを活用することです。取り入れやすいアイテムとして腹巻きやレッグウォーマーなどがあります。ムレが気になるときは、シルクやリネン・コットンなど通気性に優れた素材を使ったものを取り入れてみましょう。
体を温めるツボを押す
5つめは、体を温めるツボを押すことです。代表的なツボは、合谷(ごうこく)と言われるもので、人差し指と親指の骨が交わるところから少し人差し指よりのくぼんでいる場所になります。合谷は手足の冷えを改善する効果があると言われています。
おすすめの暖かい服装アイテム3つ
・肌思いのおやすみレッグウォーマー 1枚/大木製薬株式会社
汗冷えしないようつま先オープンで体温調整。かかと付きで寝返りしてもズレにくい。
・肌思いのおやすみ手首・足首ウォーマー 1枚/大木製薬株式会社
人生の1/3を費やす眠りが、心地よい時間になるよう、ゆるめのフィットで各部位をやさしく温めます。
・肌思いのおやすみネックウォーマー 1枚/大木製薬株式会社
ゴロつきのないフリルで、首元すっきり。
まとめ
妊娠中の冷えは体の不調の原因だけでなく、胎児への早産の可能性、出産や産後にも悪影響を及ぼす可能性があることが分かりました。
今回紹介した冷え対策の中で、まずはできることから始めてみよう!