尿漏れは放置しないで病院へ!尿漏れの原因や、快適に過ごすために知っておきたい対策

尿漏れの原因は、骨盤底筋群の緩みにあり!

最近お母さんが尿漏れがひどいってんだって?

尿漏れって実は女性に多い症状なんだよ。今回は尿漏れについて教えてあげるわ!

尿漏れは、骨盤底筋群と呼ばれる膀胱や尿道などの臓器を支える筋肉が緩んで、骨盤の中にある臓器をきちんと支えることができなくなってしまうことで起こります。

この骨盤底筋群の緩みは、出産や加齢、肥満、そして閉経にともなって女性ホルモンが低下することなどが原因です。

骨盤底筋群が緩んでしまうと、くしゃみや咳など思わぬタイミングでお腹に力が入った時に尿が漏れてしまうことがあります。

尿漏れの4つの症状

腹圧性尿失禁

腹圧性尿失禁とは、先ほどご紹介したように不意にお腹に力が入った瞬間に尿が漏れてしまうタイプの尿漏れです。原因は、骨盤底筋群の緩みとされており、女性に多い症状と言われています。

切迫性尿失禁

切迫性尿失禁とは、尿意が急に襲ってきて我慢することができず尿が漏れてしまうタイプの尿漏れです。原因は、加齢や何らかの病気によって、膀胱の収縮活動をコントロールすることができず、膀胱が過敏になりすぎてしまうことにあります。このタイプも男性より女性に多い尿漏れです。

溢流(いつりゅう)性尿失禁

溢流性尿失禁とは、尿道が圧迫され、尿が出にくくなり、排尿したあとも膀胱の中に残尿感があったり、尿意があっても尿を出せなかったりすることで行き場を失った尿が漏れてしまうタイプの尿漏れです。

尿道の圧迫は男性特有の器官である前立腺が肥大化することで発生するため、このタイプの尿漏れは女性よりも男性に多いです。

機能性尿失禁

機能性尿失禁とは、膀胱に関係する内臓や筋肉に関係するものではなく、それ以外のことが原因で起こるものです。それ以外の原因とは、認知症を患っていて、トイレの場所を認識することができなかったり、けがをしていて尿意を感じてからトイレに行くまでに時間がかかってしまったりすることです。

尿漏れの対策には骨盤底筋群トレーニングがおすすめ

尿漏れには、症状に合わせた対策が必要です。その中でも特に腹圧性尿失禁に効果的なのが、骨盤底筋群を鍛えるトレーニング。やり方は次の通りです。

  1. 仰向けに寝転がり、両膝を立てます。
  2. 1の姿勢のまま、肛門・尿道・膣を締めます。(力を入れる感覚に近い)
  3. 2の状態で陰部全体をゆっくり引き上げる感覚で締めます。
  4. 力を抜き、リラックスします。
  5. 3と4の工程を1分間かけて行います。
  6. 1分間×10セットの合計10分間行います。

尿漏れで日常生活に支障がある場合は、早めに医師に相談

尿漏れは症状に合わせた対策をすることである程度防ぐことが可能です。しかし、尿漏れがひどく外出できなかったり、1日に何度も下着を変えなければならなかったりと日常生活に支障が出る場合は、早めに病院にいきましょう。尿漏れで悩んでいる時は、まず泌尿器科を受診します。女性の場合、出産などが原因で尿漏れが起こっている可能性もあるため、心当たりがある方は婦人科への受診もおすすめです。

まとめ

尿漏れは放置せず、早めに対策を取ることが重要です。自分の生活スタイルに合った方法を見つけ、少しずつ改善を目指しましょう。適切なケアをすれば、日常生活をもっと快適に過ごせるはずです。心配な場合は、専門医に相談してみましょう。