若年性認知症って何?「もしかして…」に備えるための基礎知識

若年性認知症とは?

最近ドラマとかで若年性認知症をテーマにしたものをみるけど、
若年性認知症ってなに?

若年性認知症は、その名の通り、
若いうちに発症する認知症のこと!詳しく説明するね。

若年性認知症とは、65歳未満で発症する認知症のことを言います。そもそも認知症とは、色々な原因によって、記憶や思考、判断といういわゆる認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす症状のことです。

一般的には、高齢の人に発症する認知症ですが、働き盛りの世代の人も発症することがあります。そのような世代の人が に発症すると仕事ができなくなり、経済的に家族への影響も大きくなり、本人以外の生活も変わってしまうことがあるのです。

若年性認知症の日本での発症数

若年性認知症の日本における発症数は、2020年3月に厚生労働省が発表した調査結果によると、35,700人で10万人に50.9人の割合でした。この中でも50歳未満での発症者は3割程度にとどまっていて、発症者の平均年齢は54.4歳です。

若年性認知症の原因

若年性認知症が起こる原因は様々です。その中でも多い原因は脳梗塞や脳出血など脳の血管に関する障害です。その他にも脳が萎縮するアルツハイマー型の認知症やアルコール依存症などが原因としてあり、高齢者の認知症よりも多様であるとされています。

若年性認知症の予防2つ

若年性認知症は、日常生活で予防を心がけることで発症のリスクを抑える可能性があるとされています。

気分転換になることを見つける

1つ目は気分転換になることを見つけるということです。適度な運動や旅行、瞑想など気分転換の方法は人それぞれなので、自分にとってぴったりなものを見つけましょう。

特に気の許せる友達や家族との定期的にコミュニケーションをとることは、脳への刺激となり予防効果があるとされています。

過度な飲酒は避ける

2つ目は過度な飲酒は避けることです。長期的にアルコールを多く摂取することは脳の萎縮を引き起こす原因になります。そのため、アルコールを摂取しないことは若年性認知症の予防に効果が期待できるのです。

若年性認知症の支援

では、実際に若年性認知症に自らがなってしまった場合や家族がなってしまった場合どうしたら良いのでしょうか。

まず知っておきたいのは、国や地方自治体が支援体制です。各都道府県には若年性認知症支援コーディネーターというものが設置されています。若年性認知症支援コーディネーターは、本人や家族と悩みを共有したり、医療、介護、福祉の関係者によるワンストップ支援体制の構築をしたりと様々な方面の支援を一元的に行う役割を果たしているのです。

こういった役割の人がいることで煩雑で難しい手続きや職場との調整をスムーズに実現できる効果が期待できます。

まとめ

若年性認知症は、誰しもがなりうるものです。実際、効果的な予防は難しいと言われているため、いざという時に焦らず対応できるよう病気の存在を知り、最低限の知識として備えておきましょう。