卵子凍結は自分に必要?メリットやデメリット、費用について解説!

卵子凍結とは?

将来のために知っておきたいんだけど、最近よく耳にする卵子凍結って何?

OK!今回は卵子凍結について、説明していくね!

卵子凍結とは、若くて質が良いとされるうちに卵子を凍結し、保存しておく医療技術です。卵子凍結は「医学的適応」と「社会的適応」の2つに分けられ、それぞれで凍結する理由や対象が異なります。

まず、「医学的適応」の場合は、ガンなどにかかった際に、治療を行っている医師の許可を得た女性が対象です。病気を治療するにあたり、卵巣の機能が低下してしまう可能性を考え、妊娠する力を温存するために卵子凍結を行います。

一方「社会的適応」では、健康かつ卵子凍結を希望する女性が対象となるのです。加齢などによって、妊娠できなくなってしまう前に卵子を凍結しておきます。

卵子凍結はどのような方法で行うの?

卵子凍結は、婦人科、産婦人科などで妊治療を行っているクリニックで行います。

次のような流れで実施されるのが一般的です。

  1. 血液・超音波、AMH値などの検査、診察
  2. 注射や内服による、排卵誘発
  3. 卵巣の中に針をさし、卵胞液とともに採卵
  4. -196℃で凍結、液体窒素の中で保管

卵子凍結の費用はどのくらいかかるの?

クリニックや方法によっても異なりますが、相場は30〜50万円程度と言われています。

先ほどご紹介した、卵子凍結の方法の各フェーズでそれぞれ費用がかかり、この相場はそれを合計した金額です。この金額に加えて、保管する時は保管費用が1年間で約3〜5万円程度かかります。

卵子凍結のメリットとデメリットは?

それでは最後に卵子凍結のメリットとデメリットのそれぞれをご紹介します。

卵子凍結のメリット

卵子凍結には次のようなメリットがあります。

  • 卵子が老化してしまうことを防ぐことができる
  • 万が一の病気に備えることができる
  • 妊娠を希望するタイミングで不妊治療を開始することが可能 など

卵子凍結のデメリット

一方で卵子凍結には、次のようなデメリット(リスク)があります。

  • 必ず妊娠できるとは限らない
  • まとまった費用が必要になる
  • 排卵誘発剤や複数回の超音波検査など体にある程度の負担がかかる など

卵子凍結に関する知っておきたいサービス4つ
Grace Bank (卵子凍結保管サービス)

卵子凍結に関する基礎知識、卵子の質、量と年齢の関係、実体験をお話いただけたりと無料で受講できるセミナーを開催

医療法人オーク会

卵子凍結についてのセミナーをZOOMにて開催

三井住友海上

2024年4月、将来の出産のための卵子凍結サービスを利用する女性に向けた

『凍結卵子専用保険』を新たにスタートさせた

助成金制度

地域や自治体によって異なりますが、主に以下のような支援があります。

①医療的理由に限定した助成:がん治療などで卵子凍結が必要な場合、一部自治体では費用の助成を行っています。

②社会的理由も対象にした助成:近年一部の自治体では、社会的理由による卵子凍結保存にも助成を拡大し始めています。

※最新の情報は自治体の公式サイトを確認するか専門の医療機関に相談するのがおすすめです。

まとめ

​​卵子凍結は、メリット・デメリットそれぞれで、自分で選択可能な医療です。

卵子凍結について、きちんと知っておくことで人生の選択肢が広がる可能性があります。

自分のライフスタイルや将来のことを考え、まずは卵子凍結の知見を広げ、ご自身にとって必要なのか検討してみてはいかがでしょうか。