知覚過敏とは?
知覚過敏とは、虫歯ではないにも関わらず冷たいものや刺激の強いもので歯がしみたり、痛みを感じる症状のことです。歯ブラシの先端や酸っぱいものによる刺激でも症状が出ることがあります。知覚過敏がひどくなると歯を磨くときに痛みを伴うため、しっかり磨くことができなくなり、汚れ(歯垢)が溜まってしまうことも。そうすると蓄積した歯垢により、虫歯や歯周病が発症するなどして、悪循環となってしまう可能性があります。
知覚過敏の原因3つ
知覚過敏は歯の内層にある象牙質が露出されて刺激が神経に伝わることで起こります。通常、歯の表面はエナメル質と呼ばれるもので覆われており、象牙質は隠れた状態です。しかし、様々な原因によって、エナメル質が削れ、象牙質が表に出てきてしまうことがあります。そうすると刺激が神経に伝わるようになるため、知覚過敏の症状が起こるのです。このエナメル質が削れてしまう原因は様々ですが、今回は代表的なものを3つご紹介します。
- 酸性の強い食べ物を摂取した
- 歯ぎしりや歯を強く食いしばる
- 強い力で頻繁に歯磨きをする
酸性の強い食べ物を摂取する
1つめは、酸性の強い食べ物を多く摂取することです。歯の表面にあるエナメル質は酸に弱く、酸性の食べ物や飲み物を摂りすぎることで溶けて薄くなってしまいます。酸性の強い食べ物は、砂糖、柑橘系のフルーツ、マヨネーズ、そば粉など。これらは体に必要な栄養素も含んでいるので、バランスを考えて食事に取り入れましょう。
歯ぎしりや歯を強く食いしばる
2つめは、歯ぎしりや歯を強く食いしばることです。寝ている間に歯ぎしりをしていると指摘されたことのある人や日頃歯を食いしばる癖がある人は要注意。歯に強い力が加わることでエナメル質が傷ついてしまうのです。
強い力で歯磨きをするため
3つめは、毎日強い力で歯磨きをすることです。先ほども紹介しましたが、エナメル質は強い力に弱いもの。毎日の歯磨きを力をこめて行っていると徐々に傷ついてしまっています。
知覚過敏の対策2つ
知覚過敏は習慣を見直すことで改善したり、予防したりすることができます。その中から2つをご紹介!
- 食事と生活習慣を見直す
- 歯磨きの仕方を工夫する
食事と生活習慣を見直す
1つめは食事と生活習慣を見直すことです。例えば酸性の強い食べ物を摂取した時は、食事のあとすぐに水でうがいをすることがおすすめ。口内の酸性度が低くなるので、エナメル質が溶けることを予防できます。
また、酸性度が高いものを食べたあとは、すぐに歯磨きをするのは控えましょう。酸性度の高い食べ物を食べた後は酸で歯が柔らかくなっています。この時に歯磨きをするとよりエナメル質が傷つきやすくなってしまうのです。目安として、食後30分程度経ってから歯を磨きましょう。
歯磨きの仕方を工夫する
2つめは歯磨きの仕方を工夫するというものです。歯磨きをするときは力をあまり入れず、小刻みに歯ブラシを動かしましょう。また、歯磨き粉は研磨剤が入っていないものを選ぶことで歯への負担が減ります。
今日から始められそうなものばかりだ!
家で簡単にできるからやってみてね!でも、症状がひどい場合は病院に行こうね。
知覚過敏対策に役立つアイテム
シュミテクト zhf 高濃度フッ素配合【医薬部外品】/グラクソ・スミスクライン株式会社
知覚過敏で歯がシミるのを防ぐとともに、ホワイトニング※1、ムシ歯予防、歯周病予防※2など7つの働きが一つに。
※1:ブラッシングによる
※2:歯周病は歯肉炎・歯周炎の総称
まとめ
健康的な歯と少しでも長く付き合えるように、丁寧なオーラルケアはもちろん、その他ストレスケアなども日頃から行っていきましょう。